【買取ブログ】RFのリーディングカンパニー、ローデ・シュワルツとは?
R&Sは日本でも大変有名な電子工学の巨大企業です。
電子計測器の分野ではRF関係製品が得意という印象を受けます。
その理由はローデ・シュワルツのルーツが関係しているようです。
R&Sの歴史
2人の物理学者、Dr.Lothar RohdeとDr.Hermann Schwarzは高周波技術で博士号を取得しました。
学生の時代からマイクロ波の測定技術について学び、まだ未開拓の市場に気づいていた二人は新規のビジネスを始めるべく中古の事務机や実験器具を揃えPTE(ローデ・シュワルツ)という会社を立ち上げました。
1934年には顧客の要望に答えるため、新しくエンジニアを迎え入れ、技術開発が主だった業務に自社製品の生産も開始しました。
4年後には既にPTEの自社製品は波形メーターをはじめ、100を超える種類の測定器を提供していました。
この時点で数多くの分野での市場を成功に収めていたPTEですが、世界にその名を轟かるキッカケとなったのが世界初の携帯型の水晶時計で、非常に精度が優れていました。
1942年には電波監視用の受信機の大規模な発注を受けます。
電界強度測定のために民間用で作ったものをベースに90MH~470MHzまでの周波数をカバーします。のちに800MHzまで広げられました。
戦後はローデ・シュワルツは無線システムの保守業務を行うと共に、マイクロ波関係の機器を作ることは一切禁じられていました。
このことを起点に劇場用の音響機器や照明システムなど、まったく新しい分野にも踏み入れるようになりました。
RF計測の機器開発
1950年代初頭にはローデシュワルツは世界で初めてのネットワークアナライザを発明します。
これは主にラジオやテレビなどのアンテナの測定用として多くの技術者に使用されるようになりました。
その後もエレクトロニクスの分野でリーディングカンパニーとなり、1970年代には市場を国内のみならずヨーロッパ全体に視野に入れるようになります。
結果これも大成功を収め、ローデ・シュワルツの規模をより一層大きくする結果となりました。
1980年代に入るとスペクトラムナライザーの市場に参入し、初代モデルのFSAはその性能ぶりからスペクトラムナライザーの分野でも最先端に立つ存在となりました。
現在もローデシュワルツは市場の動きに機敏に反応し、RFや電圧・電気の測定機器をはじめとした多くの分野のエレクトロニクスカンパニーの最大手としてとして認知されています。
ローデ・シュワルツ製品の買取について
当店では同社のシグナルジェネレータ、アナライザー、オシロはもちろん、各種計測器の買取を行っております。
故障しているもの、長期間メンテナンスを行わず精度不良、校正をしていないものなど状態は問わずお取扱可能です。